豆知識

調理場のラオウ、はっち

2007年12月12日 10:57

頂いた手作りベーキングパウダーへのコメントに、
「市販の缶には、この二種(重曹と酒石酸水素K)の他に
コーンスターチと書いておりました。単なるかさあげ?」
の一文が。
お答えいたしましょう! ←なぜか得意げ^^;


ベーキングパウダーで小麦生地が膨らむ原理は・・・

重曹(炭酸水素ナトリウム)に水を加えて加熱すると
単独で二酸化炭素を発生するので、それを利用したものです。
2NaHCO3 →加熱→ Na2CO3 + H2O + CO2

この重曹だけではガスの発生量が少なく、
Na2CO3によって生地にアルカリ臭や味を残すうえ、
色素が黄色化するなどの好ましくない面があります。
なのでこれに酸性剤と保存剤を加え、
使いやすく改良したものがベエーキングパウダーなのです。

L-酒石酸水素カリウムは酸性剤に当たります。
ぶどうのすっぱさの素ですね。
酸性剤によって、ガスの発生速度に違いがあるので
用途を考えて使い分けた方がいいそうです。
メーカーごとに、随分違うそうですよ。
問題のコーンスターチは保存剤にあたります。
調理時ではなく、ベーキングパウダーの状態で
高温多湿下におかれた時に化学反応しないように
緩衝材として澱粉が必要なのです。


ちなみに、ソーダブレッドを作る時に入れているヨーグルト、
ただの牛乳や水ではなくヨーグルトなのは、
ヨーグルトが酸性剤と同じ役割をして、
気泡力アップ&食味アップしてくれるからなのですね。
へぇへぇへぇ。

と、いうわけで、調理学の教科書から受け売りの豆知識でした。
ちゃんちゃん♪

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