豆知識

頂いた手作りベーキングパウダーへのコメントに、
「市販の缶には、この二種(重曹と酒石酸水素K)の他に
コーンスターチと書いておりました。単なるかさあげ?」
の一文が。
お答えいたしましょう! ←なぜか得意げ^^;


ベーキングパウダーで小麦生地が膨らむ原理は・・・

重曹(炭酸水素ナトリウム)に水を加えて加熱すると
単独で二酸化炭素を発生するので、それを利用したものです。
2NaHCO3 →加熱→ Na2CO3 + H2O + CO2

この重曹だけではガスの発生量が少なく、
Na2CO3によって生地にアルカリ臭や味を残すうえ、
色素が黄色化するなどの好ましくない面があります。
なのでこれに酸性剤と保存剤を加え、
使いやすく改良したものがベエーキングパウダーなのです。

L-酒石酸水素カリウムは酸性剤に当たります。
ぶどうのすっぱさの素ですね。
酸性剤によって、ガスの発生速度に違いがあるので
用途を考えて使い分けた方がいいそうです。
メーカーごとに、随分違うそうですよ。
問題のコーンスターチは保存剤にあたります。
調理時ではなく、ベーキングパウダーの状態で
高温多湿下におかれた時に化学反応しないように
緩衝材として澱粉が必要なのです。


ちなみに、ソーダブレッドを作る時に入れているヨーグルト、
ただの牛乳や水ではなくヨーグルトなのは、
ヨーグルトが酸性剤と同じ役割をして、
気泡力アップ&食味アップしてくれるからなのですね。
へぇへぇへぇ。

と、いうわけで、調理学の教科書から受け売りの豆知識でした。
ちゃんちゃん♪


同じカテゴリー(雑記)の記事
近況報告。
近況報告。(2013-02-03 18:17)

雪だったよ!
雪だったよ!(2012-12-09 07:45)

にわかあめ
にわかあめ(2012-05-29 12:57)

どうもー。
どうもー。(2012-04-06 00:11)

みんな見てー!
みんな見てー!(2012-03-10 18:56)

この記事へのコメント
へぇ〜
へぇ〜
へぇ〜
へぇ〜
へぇ〜
へぇ〜
遊んでるんじゃなくて
ほんとに読んでてこの位
「へぇ〜っ」って言ったのよ!
Posted by みっち〜みっち〜 at 2007年12月16日 01:24
さすがハッチ様。恐れ入りました。
化学に弱い私には記号に並ばれると頭が痛くなりますが、取りあえずコンスターチは単なるかさ上げではないことはよーくわかりました。ちなみに先日買った市販の物は(酒石酸水素カリウムは注文しないとないので待っている間に間に合わせに買いました)コンスターチじゃなくミョウバンとか、なんとか2〜3種類なんだか入っていました。
ところで重曹と酒石酸水素カリウムだけだったら途中で変質するとか?でしょうか?使い分け、とか難しいことを言われても何をどう使い分けするのか分らない人です。
ヨーグルトの発酵効果については、、、昔は牛乳が少し腐って来ると(冷蔵庫とかなかったからね)母はホットケーキや蒸しパンを作っていました。
私もそうしていましたがこれも発酵の効果で分離した牛乳を入れると蒸しパンもホットケーキもふかふかに出来上がります。しかし勉強になりました。有り難うございました。
Posted by あひる at 2007年12月18日 22:12
>みっちーさま

どーもー。6へぇ頂きましたぁ!


>あひるさま

みょうばんも酸性剤の一つで、遅効性の酸性剤です。酒石酸HKは中間性。ガスの発生の仕方が違うようで、速効性は加熱初期に一気に作用してガスをだす、中間性は持続力があるタイプのようです。
短時間しか加熱しない重い生地で、遅効性の酸性剤では十分に膨らまないでしょうし、そういう意味での使い分け、のようです。もっと詳しい方がいたら教えて欲しいですね!

コーンスターチ、手作りの場合は、ジャムやケーキに品質保持剤を入れないように、ベーキングパウダーもちゃっちゃと使えば大丈夫なんじゃないでしょうか?
Posted by はっち at 2007年12月21日 10:52
色々ご教授感謝です。
でも遅効性や速効性、初めて知りました。私も負けずに7へえくらいあげないと、、、
Posted by あひる at 2007年12月24日 23:21
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
豆知識
    コメント(4)